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スタッフも宿泊ゲストもノンストレス!スムーズな客室清掃を実現する客室テレビを使った「リネンインジケーター」のご紹介

はじめに
新型コロナウイルスが第5類に指定された2023年5月以降、多くの外国人観光客が日本を訪れ、また国内旅行も活況を呈しています。しかしながら多くのホテル・旅館などの宿泊施設では深刻な人手不足に悩まされており、
一部では客室の清掃が間に合わないために一部の部屋を売り止めにせざるを得ないような状況も見受けられます。
需要があるにもかかわらず部屋を提供できなかったり、なかなか清掃が終わらずに宿泊するゲストを待たせたり、といった状況はスタッフにもゲストにもストレスを与えることになります。
高稼働時の客室提供とスムーズなゲストのチェックイン対応を可能とするには、効率よく確実に各部屋を清掃することが重要です。
そこで今回は、客室清掃状況を把握するための客室テレビを使った「リネンインジケーター」をご紹介します。

客室清掃の課題
リネンインジケーターのご紹介の前に、ホテル・旅館などの宿泊施設での客室清掃における課題を整理してみたいと思います。
客室清掃の作業は一般的に以下のようなものです。
チェックアウトしたゲストの忘れ物を確認する
トイレ・バスルーム等を含め客室全体を清掃する
ベッドメイキングを行う
ゴミを回収する
アメニティを補充する
終了後問題なく客室を売り出すことができるか点検をする
スタッフは施設内の各客室で清掃作業を行い、終わったら次の部屋に移動しますが、その際には以下のような課題があります。
部屋の清掃作業が終わったことを報告・周知する必要がある
次に作業する部屋を確認する必要がある
たとえば客室が100室ある施設で10人のスタッフがいる場合、最初の10室の清掃は順調に進むかもしれませんが、それぞれが次の部屋に移動する際には「どの客室が清掃済みなのか」
「どの客室が未だゲストが滞在中なのか」といった情報を確認する必要があります。全員にスマートフォンなどを持たせ、グループチャットで情報を共有することも可能ですが、清掃が進むにつれて情報が錯綜し、
誰かが情報の交通整理をしないといけなくなるでしょう。また清掃作業中にスマートフォンをどこかの客室に置き忘れてしまうかもしれず、その捜索に時間を取られることも考えられます。
限られた時間で効率よく数多くの客室を清掃するのはベテランのスタッフでも容易なことではなく、人手不足解消のために雇用した新たなスタッフが清掃作業に慣れるまでには時間も掛かるでしょうから、
作業対象の客室を素早く把握するのはプレッシャーにもなりかねません。
このような状況をシステムとして支援するのが客室テレビを使った「リネンインジケーター」です。

リネンインジケーターとは
ホテル・旅館などの施設では「ホテル管理システム」(PMS)と呼ばれるシステムを導入し、宿泊するゲストの予約管理からチェックイン・チェックアウト処理、客室の割当て、
売上管理などを行っています。スタッフはPMSを活用することでゲストと施設の情報を一元管理し、効率的に業務を遂行できます。
リネンインジケーターは、このPMSと連携して各部屋の清掃状況をリアルタイムに把握するためのシステムです。スマートフォンやタブレットなどに対応したシステムが一般的であり、
スタッフは「どの部屋が清掃済みか」「どの部屋が清掃中か」「未だゲストがチェックアウトしていない部屋はどれか」などを確認できます。
清掃作業が完了したら画面上でその部屋の「清掃終了」ボタンを押すことで、作業完了がシステムに反映されます。
リネンインジケーターを使うことで清掃状況を管理する責任者を置くことなく、以下のような状態を実現できます。
各部屋の状況をリアルタイムに把握できる
スタッフがどの部屋を清掃中かを把握できる
スタッフがどの部屋を清掃済みかを把握できる
スタッフが清掃するべき部屋を把握できる
利用方法は非常にシンプルで、スタッフは部屋に入ったらテレビを点け、備え付けのリモコンを使って専用のコマンドを入力します。(インジケーション画面は一般の方には見れないように設定されています)
以降もリモコンを使ってリネンインジケーターを操作します。テレビの大画面化により部屋数が多い施設でも情報が見やすく、また画面デザインもカスタマイズが可能です。
多言語化はもちろん、ホテル様の運用方法に応じステータスの種類、数もホテル様のご希望により柔軟に変更をしており、さらに効率的な清掃業務が可能になります。
まとめ
ホテル・旅館などでの客室清掃状況をスムーズに把握するための「リネンインジケーター」を紹介しました。
弊社グループの株式会社ホテルインフォメーションワークスでは、リネンインジケーターを含めたホテル・旅館を運営する事業者様向けシステムの新規導入から既存設備への追加・入れ替えまで幅広く対応しています。課題感をお持ちの方は是非ご相談ください。

WRITER
ホテルDX事業部
景山
宿泊施設の客室テレビインフォメーションシステムをはじめ様々な宿泊施設向けのDXソリューションを提供する事業部の責任者を務めております。ホテルスタッフもゲストもノンストレスな環境を提供できるよう、これからも身を粉にして頑張ります!
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